災害時の給水施設「むかしの井戸」から地下水を知る
国分寺市では、災害用の給水施設として、「むかしの井戸」を公園などに設置しています。停電しても使える手押しポンプの井戸で、現在24カ所あります。飲用ではないため飲むことはできませんが、非常時には生活用水の重要な給水拠点となります。ちなみに、1日にひとりが使用する生活用水は、約300ℓとのことです。阪神淡路大震災を体験した方からは、生活用水の確保が本当に大変だったとお聞きしています。
前回のブログで書きましたが、水道水の井戸水源から有機フッ素化合物が検出されました。
水道水については、東京都水道局が対応していますが、市では令和2年度に、全てのむかしの井戸の有機フッ素化合物の検査を実施し、そのうち、数値の高かった6か所について、再度検査し、数値を公表しました。さらに、この2月には、あらためて全てのむかしの井戸を検査しています。(検査結果は少し時間がかかるようです)継続して現状を調査することは、地下水や井戸に起きていることを探るためにも重要です。地図に落としこんでみると、水の流れが見えてくるように思います。
そこで、真姿の池の湧水も検査すること、そして、得られた検査結果をもって、専門家の意見も聞きながら分析することなど提案しました。
地下水脈は、目で見ることは難しく、このような国分寺の取り組みを広域に広げていくことが重要なのだと考えます。近隣自治体や東京都とも連携し、地下水や井戸、湧水の状況把握に努めていくことを求めます。そして、水の循環や自然環境について、関心を持ち続け、守っていきたいと思います。
下の写真は、新町のぐるぐる公園のむかしの井戸