樹木の伝染病「ナラ枯れ」が広がる~第3回定例会一般質問より~

利用しながら雑木林のあるまち国分寺を残していこう 

昨年夏頃からコナラやクヌギが赤褐色に変色し枯れているのを見つけた方も多いと思います。この「ナラ枯れ」は、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が病原菌を運ぶことで引きおこされ、根からの水分供給が停止したために起こる現象で、数年にわたって続くと言われています。近年の記録的な高温と少ない降水量がカシナガには好条件のようです。
市は、虫の侵入や拡散を防ぐために樹木の表面に膜を作る処理剤を施しラップを巻く対応をしています。また、必要に応じて伐採し、再び芽が出るように経過を観察しているとのことです。

ナラ枯れの視点でまちを見てみると、年々減少しているとは言え、まだまだ多くの樹木が、樹林地や屋敷林など様々なかたちで残っていることに気づきます。かつての里山の雑木林は、薪や炭に利用されてきましたが、当時は、直径25㎝以下で伐採されていたため、大被害につながらなかったと考えられています。
シイタケ原木としてもコナラが最適です。樹林地の緑を守るため、適切に更新しながらシイタケ栽培なんてどうでしょう。国分寺に残る緑をもっと身近に感じ暮らしていきたいものです。

けやき公園

 

 

恋ヶ窪樹林地