2020年大みそかに思う ~子から丑へ静かに…
2020年は、「新型コロナウイルス感染症」に翻弄され続けた一年でした。
しかも、大晦日の今日、東京では感染者が1300人を超えたとの速報が流れました。医療の現場からは、何度もひっ迫した現状が訴えられ続けてきましたが、政府の腰は重く、対応が後手に回っている感は否めません。
この年末年始にも、休まずに治療に当たってくださる医療や介護関係の方、そのご家族に、心からの敬意を表します。また、感染された方の一日も早い回復を願います。
そして、大寒波が押し寄せる今この時にも、職をなくし、困難な状況にある方たちがいらっしゃいます。民間の支援団体には、所持金が100円、200円しかなくなって、どうしようもなくなって、初めてつながってくる若い女性が増えているのだとお聞きしました。多くの方から寄せられた支援金を当面の間の住まいや食事にあて支援されています。今回のコロナ禍でわかったように、誰もが突然困難な状況に陥る可能性があります。自己責任ではなく、困ったときに支えあえる社会を、そして、人に寛容な社会をつくっていきたいと強く思います。
また、感染症対策として密を避けるため、急速にリモートワーク、オンラインの活用が進みました。働き方改革や学びの保障にそのメリットを享受する一方、顔を合わせ、同じ空間の中での何気ない対話がどれほど大切なものであるかを実感した一年でもありました。
来年は、3・11から10年。
社会のあり様が大きく変わろうとする今、静かに、しかし、大胆に先を見ていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。