子どもが豊かに育つまちへ~様々な体験をし、人とのコミュニケーションや、考える力を育んでいく環境を

国分寺市では、毎年、2園、3園と保育所を整備していますが、それでも、待機児童数は増えており、市内には約200人の待機児童がいます。

また、市では、公立保育園の民営化を順次進めており、さらに、新たな民設民営の保育所が増えていることから、市が保育園の運営に直接かかわる機会が減っています。
しかし、市が補助金をだし、市内の子どもたちが通うことからも、市として、どのような保育が行なわれているのかは、しっかりと把握する必要があると考えます。

現在、保育士が足りないこともあり、どこの保育園でも保育士の人材確保が課題となっていますが、子どもたちが長い時間を過ごす場所であるだけに、量の確保と共に、成長の過程にあわせた、保育の質を求めます。

特に、核家族化する中で、多くの友達と遊んだりけんかをしながら、過ごす保育の場は貴重です。様々な体験を通して、子どもたちが、自尊心を持って、自分を大切にし、さらに、一人ひとり違っていいのだと体得できる保育が、重要だと考えます。
また、近年、発達に凸凹のある子どもたちが増えていると言われていますが、保育士の対応が、大きく成長に関わることからも、保育士全体のスキルを底上げすることが欠かせません。

このような状況をふまえ、私は三つの提案をします。

1.保育士が、研修会や他の園との交流会などに、積極的に参加できる体制づくりを進めます。一義的には、各保育所が、研修を行ったり、あるいは、他の機関が行う研修に参加を促進する必要があると考えますが、現実には、保育士の働き方も含めて厳しい状況があります。そこで、市として、研修会への参加のために必要な代わりの保育士の配置や、あるいは、財政面から、保育所を支援するしくみを整えます。

2.心理の専門家が、実際に保育園を巡回し、保育士の相談に丁寧に対応する機会を確保するなど、第三者による相談体制の充実をすすめます。

3、発達に凸凹がある子どもたちの中には、特に、大勢の中で、長時間過ごすことに、疲れ切ってしまう子どもたちがいます。一時的に、気持ちを落ち着けるために、静かにクールダウンできる部屋の確保ができるよう、支援します。

このように保育所の整備にあたって、子どもを中心とした保育の質の向上を求めます。

また、幼い頃から、子どもたちが、自分自信でで考えること、そして仲間たちと一緒に問題を解決していけるような力を育てる保育や教育環境をつくることが大事です。
0歳から18歳未満が子どもと位置付けられていますが、この子どもの時期に、様々な体験をし、人とのコミュニケーションや、考える力を育んでいく環境を、つくっていきます。