5月3日 憲法記念日に思う
初の非常事態宣言発令中に迎えた本年の憲法記念日。
感染症の拡大防止のため、憲法を語りあう集会などは自粛され、あらためて事の大きさを思い知らされます。
長く自粛が続き、普段から社会とのつながりが希薄だった人たちは、ますますその存在が見えにくくなり、そうでない人たちも、仕事や暮らしを脅かされています。医療従事者やインフラを支える人たちに大きな負担がかかり、一方で、仕事を休まざるを得ず、契約を切られ、明日の生活をも見いだせずにいる人もいます。子どもたちは、学校にも行けず、公園で思いっきり遊ぶこともできず、そして、医療にかかりたくてもかかれない人たちもいます。
子どもから高齢者まで、すべての人がそれぞれに、さまざまな影響や制限をうけながら、一日も早く感染が収束するようにと人と接しないように暮らしています。このような緊急事態にあっても憲法にあるように、「誰もが個人として尊重され、ひとり一人が大切にされる」ため、平常時から何をしておけばいいのだろうか、考えさせられます。
時間を経て、感染には充分注意しながら、経済的に厳しい家庭にお弁当や食品を提供する取り組みや、不足しているマスクを作成し必要な人に届けるなど、異業種の得意分野を活かした、地域発の取り組みが始まっていることに、ヒントがあるように思います。
これまでの経済優先、効率優先の社会構造から、人に寛容な、自然と共存する社会に見直していく!そんな必要性を考える一日でした。