世界に平和を

今年もまたやってきた8月15日。広島・長崎の原爆投下から終戦へ、今年で79年。終戦の日を前に、岸田首相は次期自民党総裁選に出馬しないと表明した。就任当時には、広島選出の首相ということで、核廃絶への道のりが少しでも、1ミリでも前に進んだらと、期待を抱いた人も少なからずいたと思う。現に、「核兵器のない世界に向けて全力を尽くす」と話されていたのだから。しかし、残念ながら、ロシアのウクライナ侵攻は続き、イスラエルのパレスチナ自治区ガザへの攻撃も止まらない。核軍縮とは逆に、核の使用をちらつかせたり、核の増強にすすむ国があることは脅威でもある。緊張緩和の対話が一層難しくなっている時だからこそ、原爆投下を体験した日本からの発信で、核兵器禁止を訴える意義は大きい。オブザーバー参加からでもいい。核兵器禁止条約会議に出席することはできないものだろうか。

広島・長崎では、戦争が終わってからも長い年月、放射線によって、多くの人が苦しめられてきた。戦争の愚かさを若い人たちに語り継ぎ、平和を不断の努力で守る大切さを伝えていきたい。そして、核廃絶をめざし続けたい。

写真は、8月15日、国分寺市平和祈念式が「平和の灯」の前で行われた。9月21日には「平和祈念行事」が行われる

第52回 国分寺市平和祈念行事|国分寺市 (city.kokubunji.tokyo.jp)