ひとり一人の取組を積み上げ地球環境の危機を止める力に~6月からプラスチックごみの有料化がスタート

今年もあと2日となりました。

12月とは思えない暖かな年末です。これも地球温暖化の影響でしょうか。

今夏の地球沸騰化とも言われた酷暑や海水温の上昇、また世界での山火事や頻発する災害を見るにつけ、地球規模での気候危機が急速に加速していると実感します。地球環境問題は動植物の生態や人間の健康にも大きく影響し、待ったなしの状況です。

カーボンニュートラルの実現に向けた再生可能エネルギーへの大転換、緑や水など自然環境の回復、プラスチックの使用削減とごみの発生抑制など、一つ一つの取組を多角的に重ねていくことが重要です。その一つの取組が、来年4月から実施される「資源プラスチックと、もやせないごみに含まれる製品プラスチックの一括収集」であり、6月からの有料化と考えます。

プラスチックは、とても安価で使いやすく、私たちの身の周りを見渡しても、本当に多くの製品に使われています。けれども自然に還らない物質のため、海洋汚染など多くの問題を引き起こしています。自然由来の代替できる素材を研究し、プラスチックの減量、質の高い分別、再利用を進めることが重要です。それには、製造者、販売者、行政、そして消費者の責務を徹底していくことが大事です。安価なプラスチックゆえに、製造の現場では変革が難しいのだと考えられますが、私たち消費者が消費行動を変えていくことが、その原動力になると信じます。ひとり一人の取組を積み上げ、ひいては、地球環境の危機を止める力へと高めていけたらと思います。毎年のように想定をこえる気候変動が起こっています。これ以上の猶予はないものと体感します。

参考:有料化ってどのくらいになるの?

市の附属機関である国分寺市廃棄物の減量及び再利用推進審議会からの答申を受け、現在のもやせるごみやもやせないごみ袋の半額の価格設定になっています。例えば、20ℓ袋では1枚あたり20円、40ℓ袋で40円ということです。仮に、週に1回、20ℓ袋で排出すると年間でおよそ1000円、40ℓでは2000円ほどの負担になります。実は、もやせるごみ、もやせないごみにも資源プラスチックが混入しています。購入の際に本当に必要か考え、店舗に返せるものは返す、分別を徹底する…などできることを広げていきませんか。