ケアラー(介護者)支援の充実を!! ~ヤングケアラー、ダブルケアラー

2020年11月15日号の市報に「ヤングケアラー」「ダブルケアラー」についての記事が掲載されました。なんと1面です!この記事を見て、ひょっとして自分はヤングケアラーではないか、あるいは、ダブルケアラーなんだ、と気づくケアラーが増えることを願わずにいられません。

これまでにも、繰り返しヤングケアラーの実態把握について求めてきました。

子どもが行うお手伝いの域を超えた、本来おとなが担うような家族の介護や世話をすることで、自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18歳未満の子どもたちがいます。国分寺でも、件数は少ないものの、相談機関や地域包括支援センター、子ども家庭支援センターなどで対応事例があるとのことです。

また、育児と介護、障がいのように、家族や親族などの複数のケアを同時に担うダブルケアラーが増加の傾向にあるということです。負担の大きさから仕事との両立が難しくなり、社会から孤立する懸念があります。

あらためて思うのは、支援が必要なのはケアされる側だけでなく、ケアを担う側にも、その人らしく生きるための支援が必要だということです。

ケアラーひとり一人の状態にあった適切な支援を行うためには、ケアラー自身のアセスメントを行う必要があります。例えば、健康状態であったり心理的な負担はどうか、仕事や家族間の悩みはないか、また孤立していないか、さらには、介護を終えた後にどのような生き方をしたいのか、といったところにまで寄り添ったアセスメントが重要です。

埼玉県では、日本で初めての「ケアラー支援条例」が2020年3月に施行されました。すべてのケアラーが個人として尊重され、健康で文化的な生活を営むことができるように支援することが掲げられています。先進事例も参考にしながら、引き続き、支援体制の構築を提案していきます。