インクルーシブな教育~「共生社会」をめざして 

虐待の相談件数が増えているとのことから、社会の生きづらさに原因があるのではないかと質疑しました。実際に、新型肺炎の感染が広がり自粛が長引く中、DVや虐待が増えていると言われています。あらためて、すべての人が安心して暮らせる共生社会をめざし、寛容で排除しないまちづくり、安心できる居場所づくりが必要と確信します。

特に、成長の過程にあって、長い時間を過ごす学校の取り組みは、人権や多様性を学ぶ貴重な時間です。お互いの違いを認め、尊重するインクルーシブな保育や教育をさらに進める必要があります。

教育長からは、「特別支援教育という視点の中で様々な取り組みを行っているが、もしかしたら共生社会の実現に向けては特別支援という言葉すらなくなる社会をめざすことが必要なのかもしれない」との答弁がありました。ひとり一人の教育ニーズに応じた、そして自立や社会参加に向けた適切な指導や必要な支援が行われるよう環境を整えていきたいとのことです。そこで、インクルーシブな教育や共生社会に向けた事業にしっかりと予算をつけ進めることを求めました。

また、内藤さつき公園は、市民の意見を聞きながら設計するとのことです。これまでも公園の整備には、子どもの声を反映するよう求めてきましたが、さらに今後は、車いすのまま遊べる砂場や背もたれとベルトのついたぶらんこを設置するなど、障がいにかかわらず、子どもたちが一緒に遊べる公園づくりを提案しました。近年、園庭のない保育園も増え、近くの公園に行っています。共生社会の視点をもった公園づくりを引き続き求めていきます。

砧公園のあたらしい広場づくり

 

高瀬かおる