今年の一字は「音」
毎年恒例の日本漢字能力検定協会による今年の漢字は「北」とのこと。
皆様にとって、今年の漢字は何だったでしょうか。
私は、個人的には「音」です。
というのも、今年2月に、突発性難聴になってしまい、左耳が全く聞こえなくなるという経験をしました。現在は、聞こえにくさはあるものの、多少の聴力は戻り、この環境にも慣れてきましたが、例えば、左側で鳴っている音が右側で鳴っているように聞こえることがあります。また、雑踏の中では、様々なあふれる音が同時に同じ音量で響いてしまい、お釜をかぶったように人の声が聞きとりにくくなることもありました。当初は、そのような状況が続くと疲れてしまい、静かな音のない空間に身を置きたくなる感じがしました。
地域には何らかの理由によって、生活に支障がでてしまうほど音に敏感な方がいます。
特に子どもは、自分の状態を言葉で表現することは難しいかもしれません。
だからこそ、行動で発しているSOSをしっかりと受け止め、真に寄り添うことができるマンパワーが重要なのだと思います。
そして、苦手な音から身を遠ざける工夫を共に考えていくことが必要なのだと考えます。病気を通して、ほんの少し、本当に一端ではありますが、体でわからせていただけたことを、活動に活かしていきたいと思います。
高瀬かおる (2017年12月18日)