急いで「PCRセンター」設置を！

新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、子どもから高齢者まですべての人にそれぞれ、さまざまな形で重くのしかかっています。特に、感染への不安や、暮らしや事業の厳しさに、心身ともに疲労が重なり、どうしようもない気持ちに陥ることもあります。何とか早く治療薬やワクチンが開発され、仮に感染したとしても安心して治療が受けられ回復できるよう、そして、医療の現場に少しでも落ち着きが戻ることを願ってやみません。

 医療については、国分寺でも、「相談窓口の電話がつながらない。PCR検査を受けたくても受けられない」との声が上がっています。東京医師会は、新型コロナウイルスの感染者の急増を受け、都内の地区医師会と地元自治体が協力し、感染の疑いのある人を検査する「PCRセンター（仮称）」を順次、各地に設置すると発表しました。

設置については、複数の医師会が連携することも想定され、場所については、医療機関の敷地にテントを設けるほか、自治体の施設の活用も検討されるということです。多摩地域では、広域で連携することも考えられますが、いずれにしても早急に検査体制を整える必要があります。合わせて、軽症の人や症状のない人が一時的に滞在できる場所の確保も欠かせません。

 ４月には国分寺市医師会が主催する「国分寺市医師会新型コロナウイルス感染症対策協議会」が設置され、医師会、歯科医師会、薬剤師会、市のほか、必要に応じて専門機関の出席も可能とのことです。市としては、これまでにも医療現場を支援するために医師会をはじめとする医療関係者へ衛生資材等の支援を行っていますが、PCRセンターの設置にむけた検討も積極的に医師会や東京都と共に進め、必要な支援を行っていく必要があると考えます。そして、市民への適宜、適切な情報提供は必須です。

今年も無事に人々の足元でたくましく可憐な花を咲かせた、カントウタンポポ（市内公園にて）