2016年 第1回定例会報告(1)
~代表質問、予算特別委員会が開催されました~
毎年、第1回定例会(3月議会)では、新年度に向けた市長の施政方針に対し、各会派からの代表質問が行われます。国分寺市では、政策や理念を共有する議員が3人以上集まれば会派を組むことができますが、代表質問では、人数の多い会派から順に質問し、質疑の時間は、会派の人数に係らず1時間です。
予算は、今後1年間、あるいは中期的な政策や事業をどのように実施していくのかを裏付ける財政配分です。国分寺市では、議長を除く議員23名全員で構成する予算特別委員会を設置し、一般会計の他、7つの特別会計(介護保険や下水道事業、地域バス運行事業等)予算について審査します。
たすけあいのまちづくりをすすめる予算へ
2016年度予算は、財政調整基金の取り崩しを行わない収支均衡予算となり、一般会計では約408億6千万円、特別会計を含めると約708億円の総予算となりました。自治体の会計年度は、4月1日~翌年3月31日までの1年間です。その会計年度の歳出(支出)は、その会計年度の歳入(収入)で賄わなければなりません。ただ、公の施設や道路の建設など、将来の住民も利用しその利益を受ける経費については、一部、次世代にも負担を求めることができます。
しかし、地方債(借金)に、むやみに頼りすぎると将来の償還(返済)が大変になり、財政を圧迫することから注意が必要です。また、基金(貯金)をできる限り積み増し、今後の支出に備える必要があります。 特に、本予算では、認知症地域支援推進員や子ども・子育て支援コーディネーター、また、高齢者見守り相談窓口の設置に伴う相談員の配置、生活困窮者自立相談の強化など、新たな専門職の配置が提案されました。
さまざまな困難を抱える人たちが適正な支援につながること、そして、共助のまちづくりが広がることを期待し、これらを総合的に判断し、特別会計を含む全予算に賛成しました。
ついに動き出す?新庁舎建設
施政方針に、新庁舎建設の検討が示されました。この新庁舎建設については、2016年度に策定予定の「国分寺市総合ビジョン」(長期総合計画にかわるビジョン)に合わせ、具体的な検討を進めるとのことです。
特に、市では現在、公共施設等が一斉に老朽化することから、今後どのように維持・更新するのか、複合化や多様化することも含め、そのあり方について検討が進められています。このことも視野に、庁舎についても合わせて充分に検討する必要があります。
2015年7月に策定された「国分寺市人口ビジョン」によると、2020年には人口減少に転じると推計されています。
今後の人口動態や財政面を考慮しながら、建設の必要性やどのような機能をもたせるのか等、新たな発想で市民にとって身近な庁舎となる描きを、市民参加で行なうことが必要です。