原発を憂う②

10月20日(火)に、長編ドキュメンタリー映画「シロウオ~原発立地を断念させた町~」がいずみホールで上映され、生活者ネットワークのメンバーと観に行ってきました。
原発建設の計画があったにもかかわらず、34カ所のまちで、原発の危険性に気づき、原発マネーの誘惑を拒み、反対し阻止することができたということです。つまり、反対すれば、原発は止められるということです。

しかし、そこに至るまでには、地域を分断するような賛成派、反対派の葛藤やさまざまな困難を乗り越えての阻止だったことがわかります。
そこにあるのは、仕事を守りたい、地域を守りたい、故郷を守りたい、自然を守りたい、そして何より、家族を守りたいという強い思いです。

映画の中で、「電力会社や政治家の人に、電力が必要で安全であれば、東京とか大阪とかに原発作らんのですか?と質問したら何も返事が返ってきませんでした。もし事故が起きた時に、都会で何百万人死ぬか、田舎で何千人死ぬか、その違いでね。結局、田舎で人口の少ないところの人を犠牲にするのかなという気持ちがありましたね」と話された方がいらっしゃいました。胸に突き刺さる言葉です。

東京という電力大消費地に住む私たちこそが先頭にたって、原発再稼働によって、同じような事故を起こさない、二度と人が住めなくなるような地域を作らない、命を守るのだ、と訴えていく必要があるのではないでしょうか。