生ごみは資源!家庭の生ごみを堆肥に!
生ごみは資源!
家庭の生ごみを堆肥に!
家庭から排出される燃やせるごみのうち、約半分が生ごみで、そのうち約30%が水分だといわれています。国分寺市では、家庭ごみ有料化に向けた基本方針(案)がだされ市民説明会も行われましたが、ごみ減量に向けて、生ごみの資源化は欠かせません。そこで、家庭生ごみの堆肥化をすすめる立川市大山団地の「生ごみ分別・資源化モデル事業」を視察しました。
◆大山団地の取り組み
平成23年2月から展開しているこの事業は、家庭生ごみを、生ごみのまま収集し堆肥にするというものです。まず、各家庭では、腐敗や臭気がしにくい専用の抗酸化バケツに水切りをした生ごみをため、収集日の朝にごみ集積所に設置されているリサイクルカートにそのままあけます。バケツは各自が持ち帰り、リサイクルカートに集められた生ごみは業者が回収し堆肥にして、団地の花壇や希望する方へ配布しています。現在は、約400世帯が参加しているとのことですが、平成22年11月と平成23年11月との比較では、燃やせるごみ排出量が3,390㎏から3,280㎏へ110㎏の減量が図られています。また、高齢者が多いこの団地では、バケツを玄関前にだしておくと、同じ階段の方が一緒に持って行ってくださるなど、団地内でのたすけ合い、見守りにつながっているということです。
◆家庭生ごみの収集を!
国分寺市では、家庭用生ごみ処理機器に助成をし、生ごみを資源とする取り組みを進めていますが、一方で、生成物が使いきれないなど、さまざま課題もあります。
生成物を回収するルートを作ると同時に、家庭生ごみを分別して収集し、堆肥化するしくみづくりが急務です。現在、一部地域では、実験取り組みが行われていますが、早急に検証し、取り組みを広げていくことが必要です。また、堆肥が農家の方をはじめ、市民の皆さんに喜んで活用していただけるように、良質の堆肥に生まれ変わらせることが重要です。
▲分別用バケツ(4.3又は9リットル)バケツには、「燃やせるごみ 5年で50%減量」のシールが貼られている
▲ごみ集積所のリサイクルカート。この中に、各家庭からの生ごみが集められる。収集日だが、臭いはほとんどしない。集積所もとてもきれいだ。
▲右から高瀬かおる、大山自治会長佐藤良子さん、岩永やす代、立川ネット稲橋裕美子。堆肥をいれた自慢の花壇の前で。