2016年 第1回定例会報告(2)

高齢期を支えあうまちへ
2016年度は、2017年度からの介護予防・日常生活支援総合事業(新総合事業)の本格実施に向け、高齢者の地域での自立した生活を支援するしくみづくりや、介護予防の強化に取り組む必要があります。特に、今後、介護の需要が増加する一方で、介護人材の不足が予想されることから、その担い手として、専門職だけでなく、地域住民によるボランティア、NPOや民間企業など、多様な主体の登場が期待されています。
近隣では、ヘルパー2級等の資格がなくても自治体が指定する研修を受講することで、独自の認定ヘルパーとして家事援助のみ提供できるしくみをつくった自治体や、地域で生活支援を行う自主グループに年3万円の補助金を交付している自治体もあります。
市では、今年度、「介護支援ボランティア事業」を実施する予定です。これは、登録した65歳以上のボランティアの方が、市が指定した高齢者施設でボランティア活動をした場合に、ポイントを付与するという事業です。新総合事業の住民主体による訪問事業を実施するためのボランティア育成も念頭に進めるとのことです。

資格の有無にかかわらず、介護の質はしっかりと担保すること、そして、高齢者一人ひとりの状態に合わせ、介護の専門職でなければならないサービスと、専門職でなくても可能なサービスをしっかりと見極めるケアマネジメントが必要です。そして、さらに、地域のたすけあいの輪を重層的に広げ、孤立しない暮らしが継続できるまちづくりが欠かせません。新総合事業の制度構築に向けて、市は高齢者の実態やニーズの把握を的確に行い、事業の全体像やさまざまな課題をみんなで共有し議論することを求めていきます。

 

地域から魅力発信! ~住み続けたいまちへ~
私の住んでいる近くには、まだまだ多くの畑があり、人が行きかう野菜の販売所が点在しています。また、砂川用水は、今も五日市街道の南側では水が流れています。そして、それらを大切に感じ、守りつなげようと行動する市民の方々がいらっしゃいます。
まちの魅力というと、史跡や湧水のある地域に注目が集まりがちですが、自然や人的環境など多角的な視点でそれぞれの地域の魅力をとらえ、市民の取り組みを市として応援することが、「住み続けたいまち・国分寺」へつながると考えます。