原発再稼働を憂う ①

10月15日、九州電力は、川内原発2号機を再稼働しました。東日本大震災後、1号機に続き、全国で2番目の再稼働です。「安全確保を最優先に今後の工程を進める」とのことですが、国にしても電力会社にしても、何を持って安全というのでしょうか。

福島第一原発の事故で明らかになったように、一度事故を起こしてしまった原発は、そう簡単には、収束することができません。実際に、あの事故から4年7か月を過ぎた今も、放射能汚染水が処理できないなど綱渡りの状態です。さらに、放射能汚染は、目には見えないけれども、確実にしつこく残っています。

このような状況の中、健康への不安を抱え、住み慣れた自宅にも帰れず、今もなお不自由な暮らしを強いられている双葉町や浪江町、大熊町の方々を想う時、原発に安全などあり得ないと思います。

火山国である日本では、いつ、どこで、福島と同様の事故が起きても不思議はなく、放射能は、原発からの距離に関係なく、その時の風向きによって、拡散します。

国は、真に国民の生命を守り、財産を守るというのならば、再生可能エネルギーを普及させることで、原子力に依存しない暮らしへと転換すべきです。

計画停電をしなくても電力は足りています。今一度、立ち止まり、エネルギーについて考える時です。

次の記事

原発を憂う②